裏側矯正は、舌側矯正（ぜっそくきょうせい）・リンガルブラケットとも呼ばれています。
歯の裏側に矯正装置を取り付ける方法で、歯の表に器具をつけるのに抵抗がある方に向いています。外から見えず目立たないというメリットがあります。しかし、裏側に装置があるため、物が食べにくく咀嚼がしにくい、発音しにくいなどのデメリットもあります。下顎の前歯は普段あまり見えないことから、上顎のみ裏側で下顎は表側に装着するハーフリンガルという選択肢もあります。
裏側ワイヤー矯正のメリット・デメリット
裏側矯正のメリットとデメリットをお知りいただいた上で、歯列矯正を行いましょう。ご不明点は、カウンセリングの際に、ご質問されることをおススメいたします。
メリット
- 虫歯や歯周病になるリスクを減らせる。
- 噛み合わせが良くなることにより食べ物の消化吸収が良くなる。
- 金属アレルギーの方でも、アレルギーフリーの材料を使用し治療することができる。
- 審美性がよい （装置が見えない）
- 治療中の心理的ストレスを軽減できる （他人の目が気になる、恥ずかしい等）
- 社会的制約のある患者さんが矯正治療の機会を得ることができる
- 矯正治療中、側貌の変化を判断しやすい
デメリット
- 表側矯正に比べ装置装着初期に口の中での違和感や舌感が気になる人がいる（舌に装置が当たる）。
- 装置の取り外しができないため、虫歯にならないように治療中のセルフケアが重要になる。（表側矯正よりも歯磨きを丁寧に行う必要がある。）
- 治療期間中に痛みを伴うことがある。
- 表側矯正に比べ、費用が高い。
裏側ワイヤー矯正治療に向いている方
- 時間をかけてしっかり歯並びを改善したい方
- 虫歯や歯周病になり、早期に歯を失うリスクを減らしたい方
- 口臭リスクを減らしたい方
- 歯並びが原因で歯を見せて笑えない方
- 歯並びによる発音障害がある方
- アナウンサー、CA、営業職、受付、人前に出る仕事の方等 の装置が気になる方